【おすすめ絵ほん#002】「おうだんほどう かります」~ほんとうのやさしさは、体の奥から自然にでてくるもの~

『おうだんほどう かります』

 小さなお子さんにもわかりやすい、「ほんとうのやさしさは、体の奥から自然にでてくるもの」という本当。

作・絵 はせがわ さちこ (大島町絵本館)

 富山県射水市に大島絵本館はあります。
 『おおしま手づくり絵本コンクール』で、2004年最優秀賞を受賞した作品。

 ある日、小さい町の交番におうだんほどうを借りにやってきた、2ひきのたぬき。

 ある日、"突然横断歩道が消えていて町の人びっくり!"という展開じゃないところがね。「貸してください」とおまわりさんに、とりあえずお願いの書き置きがしてあるところから物語は始ります。

 「たぬきさんたち、どうしてそんなに横断歩道が欲しいの?」

 "何かある!"

 "きっとワクワクするようなわけが!"

 そう思ってお話の続きを待ち望む子どもたちの心の動きがみえるようです。

 そしてその答えは。。。

 鹿児島も、自然があちこち豊に残っているところです。だから、サルやシカやイタチやタヌキに出くわす事も驚きではありません。道路を横切って歩くのを車を止めて見守ることもあります。

 きっと餌を探しに巣から出て来たのでしょう。晩ご飯見つかるといいね。道を急いでいても、山の動物を見かけると自然とそんな気持になって、ちょっと心が休止する感じ。

 じゃあ、この世から動物たちがいなくなったら、人の心は荒んじゃうかもしれないな。知らないあいだに荒れた心に、「ちょっと荒れてるねぇ」と言ってくれる何か、誰かを、私たちは欲する生き物なのかもしれません。やすらぎ、というものでしょうか。いい絵本です。