【2015/12/19】桜井まみさん「アートを語る!」~「エストニアと日本をWAでつないでみた!」イベント報告~

2015年12月19日(土)、シンガーソングライターの桜井まみさんが当店に初登場してくださいました。

「エストニアと日本を WA でつないでみた!」にご参加いただた皆さま、いかがでしたでしょうか?

まみさん、ふだんは歌をうたう方ですが、この日はエストニアのタルトゥ・アーティスト・イン・レジデンス(タルトゥ市の文化振興のためのアーティスト招聘事業)における、ご自身の芸術活動について話を聞かせてくださいました。

タルトゥはエストニアの南部に位置する都市。エストニアで2番目に人口の多い都市で、首都はタリン。

タルトゥにはエストニア最古の大学があり、まみさんはアート作品の製作と発表の場を大学のチャペル(現在はギャラリーに使用されているそう)に置きました。エストニアでも学問・文化の中心地であるタルトゥ。国をあげて文化の発信を行っている、それも世界中からアーティストを招聘して。なんて素晴らしい!

まみさんがエストニアのタルトゥで行ったアート表現。ここでの詳しいご紹介は割愛させていただきますが、「世界のひとびとが繋がること、つまり和(輪でもあり環でもある)なら私でも作る事ができるのではないか」という思いが今回のインスタレーションに繋がったそうです。

それは、エストニアという国が、代わる代わるいろんな国から侵略され占領され、親族が殺された悲しい歴史を持った国(今でもロシア人が人口の4割を占めており交流が全くないんだそう)だからこそ、「平和」な世界であってほしいという思いが自然にわき起こる。長く悲しい歴史を持つ国の人にお互い仲良くしてください、なんてとても言えるような問題ではないいことに、ひとりの人間として途方にくれてしまう体験をしたんだそうです。

でも「平和」はテーマが大き過ぎるけど「和」なら作れるんじゃないか。

すると、自分の生まれ故郷である岐阜県に昔から伝わる「場所踊り」(盆踊りの原型と言われている)とともにおばあちゃんが唄ってくれたふるさとの民謡がふと頭に浮かび、そこに「和」のヒントがあるんじゃないか、と考えたのだそうです。

問題を見る事で考え、考えるといろいろなことが有機的に結びつき、表現の方法にまみさん独自の世界が現れる。これぞ私が求めるアートではないか。そんなふうに私には思えてなりませんでした。

表現方法については、またいつかどこかで、まみさんとお会いになる機会がありましたら、皆様でおたずねしてみてくださいね。