【コラム】手島圭三郎さんの絵本の魅力について~「手島圭三郎絵本原画展」アルモニ開催に寄せて~

手島圭三郎さんの絵本が、年齢を問わず多くの読者に愛されるのはなぜでしょうか。


私は、「しまふくろうのみずうみ」をはじめて読んだときも、その後「おおはくちょうのそら」を読んだときにも「静寂」を感じました。しまふくろうが、みずうみが、魚が、まるで自分の目の前に在るかのように、私もひとりの目撃者として自然の中で動物たちの生きる様を見ているのです。このような力を持った絵本を、幸運にも日本で制作なさる方がいらっしゃる。

手島さんは、北海道で幼い頃から培った自然の神秘を版画に込めました。本物の芸術とは、何かまっすぐ光の矢のように私たちの心に向かってくるものではないか、と思わせてくれます。

絵本塾出版社の尾下社長の情熱により、鹿児島市ではじめて「手島圭三郎絵本原画展」を開催する運びとなりました。日本が誇る絵本作家、というより芸術家、手島圭三郎さんの絵本版画展をどうぞお楽しみください。自然を感じ、動物たちの視線、しなやかさ、もっとたくさんの「何か」に触れていただけることと思っています。